2013年9月6日金曜日

乗鞍HCレポート

乗鞍は私の原点の地です。

今の私が在るのはすべて乗鞍から始まっています。

沢山の思いを胸に抱きつつ年に一回のレースに向けて私は挑み続けます。

走れる環境と機会をいつもありがとうございます。

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全く今年は駄目だった。
もしコースがフルコースになっていたら過去最悪のタイムだったと思う。
8月は全く距離を稼ぐことが出来なかった。
走れていないしレースを走る準備が出来ていなかった。

スタートに着いても勝負に立てる準備が出来ていないから緊張も何もない。
スタート最前列の場所取りすらしていない。
気持が余裕だから周りが見えている。みんな緊張している。
最初から負けている。
レースが始まっても特段何も感じない。
レースの展開も関係ない。ただそこに居るだけ。
何をしているかさえ分からない。

45分ぐらいで頂上まで行かずに変更されたゴールに入った。
ゴール変更されて何とも今年の私を表すかのような中途半端なゴール。

今年の夏が終わった。

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ゴール後。

毎年いつもお世話になっているペンションのりくらさんにて。
チームキャプテンの筧五郎さんと。
http://goro.bikejournal.jp/
私を自転車レースに引き込んだ張本人。

「なぜ僕は乗鞍勝てないんですか?」と聞いた。
「オーラがない。昔みたいな何が何でもが今のお前にはない。」と五郎さん。
「やめるな、続けろ。とにかく積み重ねろ。お前なら出来るから。獲れるよ。」と五郎さん。

以前の僕は何が何でも勝つ、との思いで真剣に人生をかけて乗鞍に挑んでいた。
毎年背水の陣でスタートに立っていた。
絶対に優勝するぞと挑み優勝候補で乗鞍入りしてスタートラインに立って、森本さんに負けたあの年。
ゴールして下ってきてペンション乗鞍さんで五郎さんを前にした時、男泣きした。
悔しくて不甲斐なくて自分の弱さに声を出して泣いた。

なぜ今の僕には「何が何でも」が無いのかを考えた。
今の僕に自転車選手になるという道は既になく過去のもの。
プロになる道を自分で閉じて以来僕から「何が何でも」は消えていたと思った。

今の僕にとっての「何が何でも」とは?との問いに答えを示してくれた。
ありがとうございます。
今の僕には自分の将来の為に「何が何でも」が必要だし必ず乗鞍は獲らないといけない。

私の道は自転車屋の走れるプロメカニシャンという道。
ただのメカニックは町中に沢山いる。
腹の出た売るだけの自転車屋さんには絶対に僕はならない。
僕は走れないと駄目だし、走れる能力を輝かせないと。
自分の将来の為に自分で道を切り開かないと。

乗鞍チャンピオンのメカニシャンが居るお店なんて日本全国どこ探しても無いんだから。


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私は走り続けます。
走り続けなければ。
皆様のご指導、応援宜しくお願いいたします。

今年もありがとうございました。








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