2012年9月22日土曜日

勝者と敗者

本日開催の全日本実業団広島大会にて山ピーこと山下君がE1カテで優勝です!

素晴らしい成果です。おめでとう。

これで日本のレースであるJPT(ジャパンプロツアー)カテの参戦権を得ることが出来ました。
ようやくスタート地点です。

***

今まで彼にはレースで入賞しても「おめでとう」と言葉をかけたことはない。
「良かったね」(上のレースに参加できるから)と、決して「おめでとう」は無かった。

自転車は負けのスポーツだと良く言われてます。
勝つことはとても難しい。入賞をいくら積み上げてもそれは負けたことの累積でしかない。
自転車はチャンピオンスポーツで一人の勝者と多数の敗者というスポーツ。
だから入賞しても、それは勝者のお飾りで自分が敗者であるという恥さらしでしかない。

だから優勝以外はいつだって「次頑張ろう」なんです。


彼は上を目指すと僕に言ったから僕はいつも厳しく一人の選手として接してきました。
決して甘やかさない。
アンダー23で甘やかされた選手で上にいけた奴は僕は誰一人として知らない。
なにくそでみんな上に上がっていく。

僕自身そうだった。今もそうです。
結果で示すしかない。
自転車競技という世界はとても厳しい。
その世界で芽を出すために、なにくそで結果を出して這い上がっていく。

この勝負に誰よりも強く拘り上をひたすらに目指すのが何よりものセオレーシングの伝統です。
伝統は脈々と受け継がれています。



山下、おめでとう。
また僕に、おめでとう、と言わせて欲しい。





0 件のコメント:

コメントを投稿