2014年1月7日火曜日

勝てるトレーニングとは?

 
 
「勝てるトレーニングとは?」
勝てるトレーニングは自転車競技が発生して以来常に進化し続けているものです。
いつの時代も時代に即したトレーニング方法があり、常に新しい技術が開発され実行されてきていました。
 
現代においてはレースの分析事態も容易になり、より短期間でのレースでの勝利を得やすいパフォーマンスアップが可能になってきています。
 
ただ、その方法をどのように得、そして理解し、実行するかが大きな問題です。
 
情報源は多様に有り、また進化し続けるトレーニング方法についてもアクセスすることは容易になってきてはいます。
そこに問題があり、他の競技と同じく問題なのは正しい理解があるかということ。
正しくない理解に基づいてトレーニングを行うことはその選手自身の成長の減速に繋がることがまず間違いありません。
 
そこで・・私の出番です。
さまざまなレベルのサイクリストに対し求めるパフォーマンスに対しての方法をお伝えします。
 
 
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 :図の解説:
ロードレースにおける表です。
横軸は経過時間、縦軸は出力。
まず、③の緑の線は選手が優勝するパターンの出力表。
②の青の線は何とか完走できる選手のパターン。
③の赤の線はレース途中で「お疲れさまでした。」の途中リタイアのパターン。

それぞれの数字について。
1はスタート直後からの逃げが始まるまでの30分前後の時間帯の出力。
逃げが決まるまではレース展開も速く高い出力が必要です。

2は逃げが決まり集団がサイクリングモードに切り替わっている時間帯。

3は再度逃げへの追走が始まる時間帯。集団も活性化します。

4は再度逃げや追走が決まった時などの緩む少しの時間帯を経てレース後半に向けた展開。
いわゆる「レースが始まる」時間帯です。

5は最後のゴールにむけてのラストバトル。


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まずレースで勝てる人というのは全ての時間帯において余裕があります。
つまりは有酸素領域で走れているのでゴールまで余力を保ち展開を進める事が可能です。

ギリギリ完走という人は多くの場合は数字の1や4の時に何とか集団にしがみつけるフィジカルを持てている人です。つまりLT値(無酸素で走っている時間帯がかなりあり脚が相当削られている。)
展開があるポイントで何とか集団から千切れずにしがみつけているとゴールまでは何とかたどり着くことが出来ますが、勝負にはからめません。

残念ながら、「お疲れさまでした」の方。
多くの選手は最初の1の時点で千切れてしまいます。
何とか1を乗り越えても、そのあとの展開ですぐに千切れます。


これが自転車レースです。
たとえ平均時速が42kmのレースでも時速60kmの展開の時もあれば時速30kmの展開もあります。
ロードで走れるようにすべきことは「長い距離を速く走れるようにする」ではありません。
「速く走れる距離を長くする」がポイントです。

レースでゴール前の勝負にたどり着くためには、まず1の展開を有酸素レベルでクリアできないといけません。
またレースを完走するためには1をまずクリアできるように有酸素レベルを高める必要があります。


自転車レースは激しい負荷の強弱があります。
それは展開と地形、風向きなどさまざまな要因により発生します。
それらを考えてトレーニングを組みたてる必要があります。
運動形態が他の持久系スポーツと大きく異なるので、このポイントをしっかり押さえてトレーニングを組み立てないと、いつもでも集団から抜け出すことは厳しいです。


そのためのトレーニングとは?

続きます。


 
 ちなみに必要な道具はパワーメーターです☆



 
 
 
 

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