2012年8月27日月曜日

乗鞍ヒルクライム

心地よい目覚め。
夏の高原の朝のしゃっきっとした空気を吸って目覚めるのは本当に贅沢。


年に一度の一発決勝の日の朝。
乗鞍ヒルクライム。
全国のヒルクライマーたちが日本一の山岳の乗鞍に集い日本一のアマチュアヒルクライマーを決める年にたった一度の大会。
私はこの大会で優勝することを目標に自転車を始めた。
このタイトルはどうしても欲しい。
今年は私はこのレースに復活をかけて参加した。
何が何でもレースに復帰したい。その思いでやってきた。


4時に起床。
今年はスタートが7時と昨年より30分早くなっている為ちょっと急ぎめ。
4時半前には朝ごはんを終了。
カイザーパンを4個。コーヒーを2杯。美味しかった!


4時半に森本さん、ハシケンと会場へ場所抑えに。
びっくりしたけど、「人」が居た。

宿に戻り、お風呂に入って、着替え。
お風呂に僕はレース前に入る。
朝が早いからお湯の熱さで目を覚ましたいのと、体の表面を暖めたいため。
これだけでアップの意味がある。
 

乗鞍は標高が高いので両足と胸にホットバルムを塗りこむ。



ウオーミングアップは会場までの移動だけ。
ペンションのりくらから会場までは自走で15分くらい?あり毎年森本さんと一緒にアップを兼ねて登っている。
これが実に良くて会場に着くまでには既に臨戦態勢に。
毎年ローラーなどで特別なアップはしていません。
ストレッチも無し。
自然体でスタートに並ぶのみ。
いつもどおりに静かにスタートを待つ。



チャンピオンクラス:21位:59分19秒

定刻どおり7時にスタート。
10列目ぐらい、森本さんと並んでスタート。
何とか第1CPの三本滝までは先頭集団に居たい所。
スタート早々にアタックがあり、反応した森本さんが先頭へ。
休暇村と通りすぎ集団が一つになったところでたんたんと様子見ながら僕は後方で踏んで着いていく。
今年の集団は比較的落ち着いてペースも速くない。
アタックする人も居ない一方で本気で勝ちを狙う人が多いためか牽制が入っている様子。

第1CP三本滝で16分12秒。例年通りの通過タイム。
集団はまだまだでかい。30人以上は居たかな?
その後の斜面が急になる九十九が続くところ、20分地点で集団から離れる。

千切れるのではなく離れる。
あと15分は集団に着く事はできると思ったけど、その後を考えると、ここで離れて自分のペースで走り、タイムを狙いに行くのが賢明と判断した。

ほぼシッティングで九十九折の部分だけダンシング。
シッティングはハンドルを腕で引きながら、腰を前に入れていくイメージで。
とにかくギアを掛けて回していくイメージだけど決して踏まない。
上半身は固めて。


そこから幸い同じペースの選手が2人居て一緒にローテして回していく。
冷泉小屋までは同行した。
自然と九十九折の後の緩斜部分で自分が加速する際に後続が離れていく。

位ヶ原からはゴールまではほぼ一人旅。
まだまだ先頭は視界に入っているしハシケンの姿も遠くに確認できる。
ここでアドレナリンが沸々と腹の底から湧いてきてパワーアップ。
普通はここからたれ始めるのが常道だけど作戦が功を無し、ペースアップ。
一度も抜かれることなくゴールまでいけた。

限界の3%くらい下で踏み始める。
最大効率を考え上がりきらない事だけを考えて、限界のぎりぎりを攻め続ける。
とにかく前を見て、射程内の選手はみんな捕らえパスする。
とにかく追いつき、パスをし続けた。

森林限界を目の前にして大雪渓付近を通過する先頭が見えた。
ジャージの色で森本さんと分かる。
全然遠いけど、終盤で先頭が見えるのが嬉しかった。

何とかペースを維持して大雪渓をパス。
残り3km、2km、1kmの看板が待ち遠しい時間が続く。

時計を見ると計算では何とか今回の最大目標は60分切りは果たせそう。
あとはどれだけタイムを攻められるか。
自分との戦い。

スプリントを最後出来ないほどに出し切ってゴール。

言葉に出来ない達成感。やっと戻ってきたと思った。


ゴール地点


乗鞍山頂から


閉会式。
優勝は森本さんで4勝目。
表彰台のメンバーはやはり常連者が多い。


今回の乗鞍はイナーメで男女ダブル優勝!
強すぎる。



「家に着くまでがレースです。」
レースはまだまだ続きました。きついレースです。
会場を後にしたのは16時。
自宅に着いたのは午前2時半。


今年もありがとうございました。
私の挑戦は続きます。
乗鞍という地の素晴らしい出会いに感謝します。
















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